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チェーン脱落防止デバイス

 Air9 carbon の弱点が、フロントチェーンリング(FC)からのチェーン脱落。2011シーズンはFSAのFCをつかったし、アウターを外して通常の使い方とは違う使い方をしているので、一般的に弱点なのかどうかはわからないが、少なくともMy Air9 Carbon(MA9C)では富士見のレースでも思わぬところでインナー側にチェーンが脱落して嫌な思いをした。

 今シーズンあ◯らが使っていたスカンジウムAir9(SA9)でも、春先には同じ問題で少し悩まされた。右側のシートステーは傷でギトギトになるぐらいに頻発していた。BBの取り付けでスペーサーを一枚多めに入れてチェーンステーとチェーンリングのクリアランスを大きくして、なおかつ、チェーンを短めにしてテンションを高くすると、ほとんど起こらなくなる。

 ただし、前者の対策では、Qファクターが大きくなってしまう。まあ気にするほどのことでもないが、できるだけバイクの左右中心を踏みたいという気持ちはある。後者の対策はチェーンが短くなって軽量化にも貢献するのだが、プーリー、スプロケ、チェーンリングと3ヶ所でのチェーンとギアの摩擦が大きくなってしまう難点がある。

脱落防止デバイスを試してみることにした。
チェーン脱落防止デバイス_f0114954_104763.jpg

このデバイスそのものが動いてしまえば別だが、内側への脱落は絶対にありえない構造。これは心強い。ちなみに、MA9Cのボトムチューブに圧入してあるエキセンントリックBB(EBB)には溝があって、このデバイスはその溝にはまり込んでいる。つまり、EBBが回転しない限りデバイスも動かない。これはEBBの思いがけぬメリットだった。
チェーン脱落防止デバイス_f0114954_1052502.jpg

写真でEBBにデバイスが、がっつりはまり込んでいるのが分かるだろうか(写真中心部)。チェーンとの干渉を避けるためにデバイスの取り付け角度の微調整が必要だが、EBBのネジを緩めてデバイスを押すとEBBと一緒にデバイスも動くので、この点でもEBBはやりやすい。EBBとデバイスがあつらえたように一体化しているのだ。

この安心感は重量増を補って余りある。

by aero_boy | 2011-11-06 10:47 | ドライブトレイン