人気ブログランキング | 話題のタグを見る

10速用のプーリー

シマノXTの10速用のディレーラーについているプーリを掃除してみた。9速のやつにはベアリングなかったはずだが、10速用にはベアリングが入っている。いいね。
10速用のプーリー_f0114954_1037426.jpg

普通はプーリーごと交換するのかもしれないが、ベアリングの蓋をあけて、掃除とグリスアップ。ちなみに、DuraAceのグリスは、耐久性はいいけど、回転が重いので、レース仕様としてもうすこし粘度のひくいグリスを入れて完了。

テンションプーリーと、ガイドプーリーで形が違うし、回転方向も指定されていることに、今気づいた。9速よりも、ずいぶん凝った構成になっている印象ですね。

写真で左側に写っているのがテンションプーリー。9速時代に、プーリーにベアリングが入っていないのが気に入らなくて、サードパーティー製のプーリーに入れ替えたことがあった。すると、当然、抵抗が小さくなるので、回転は軽くなるのだが、歯の厚みなどが最適化されていないので、プーリーを支持しているアームとプーリーの間にチェーンが落ち込んでしまうことがたまにあった。それで、結局純正プーリー(ベアリングなし)を使っていた。

この10速用にはベアリングが仕込まれていることに加えて、形状をよく見ると、テンションプーリーの方が、回転軸周りを肉厚にしてある。これは、おそらくチェーンがプーリーとアームの間に落ち込んでしまうことを防止するための形状であろう。こういう地道な修正が、総合的な性能を劇的に向上させるよね。エンジニアリングの醍醐味だな。

シマノのエンジニアは、真面目にやってるな。

先日、またしてもJR北海道の列車が燃えそうになった。危なくって安心して乗れないJR北海道。
これは想像だが、経済性を追い求めるあまり、シマノのプーリーに見られるようなエンジニアリングに対する配慮というか追求が希薄になっているんじゃないだろうか。
少し長い目で眺めてみると、目先の経済性を優先して、ボヤ騒ぎをしょっちゅう起こして客足が遠のいてしまっては、結局、もうけは減少するよね。

by aero_boy | 2013-05-08 10:41 | ドライブトレイン