ちなみに、ゼロ戦レプリカの真向かいには、練習機T-3が展示されてあった。
こちらもかっこいいけど、ゼロと比べると、機体の長さに対してキャノピーが長すぎる。練習機だから、教官が後ろに座るんだろうから仕方ないんだけど。ちなみに全然関係ないが、宮崎駿の実家は戦時中ゼロ戦のキャノピーをつくる工場をやっていたそうである。
キャノピーにもまして、ゼロ設計者堀越氏のこだわりを感じるのが垂直尾翼の形ですよね。このT-3を見ると基本的に直線で構成されていて、生産性も良かったでしょうね。太平洋戦争中という非常時に、生産性のひくいであろう曲線的な機体構成に、徹底的にこだわったゼロ戦。実際、艦船に格納するときに効率がいいということで、52型は主翼端を切って直線に21型から変更されている。結果的には、運動性能が落ちたらしく、また丸い翼端にもどったらしい。このT-3の垂直尾翼を堀越氏がみたら、許さないだろうね、たぶん(笑)。
垂直尾翼のかたちが云々いっておいて、それそのものの絵がないのもなんなので、以下にリンク。