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倒立フロントサスペンション(Fサス)を、SCOTTのカーボンフレームバイクにインストールしてみた。
結論から先に言うと、値段は高めだが、それに見合う満足感は十分ありそうです。
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MTBのFサスは、下の写真のように、インナーチューブ(細い所)がヘッド近くの上の方にあるのが2015年現在まで主流なわけです。
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これに対して、RockShox RS-1はインナーチューブが下側にあり、逆さまなので、「倒立」というわけです。
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可動する部分の重量(バネした重量)が小さいほうが、動きが良くなるのは自明の理ですので、その意味では倒立Fサスの方が合理的です。質量の小さいほうが、同じ力にたいして加速度が大きくなるという物理学の第1法則ですね。まあ、これぐらいだと、そんな法則を持ちださなくても、感覚的にも定性的には理解しやすい範囲です。(じゃや、どれぐらい加速度が大きくなるんだ?という定量的な話になると、物理法則を用いなければならない)

従来のFサスの場合重たいアウター部分がホイールとともに上下に動くので、倒立にくらべると、その点不利です。なのになぜ従来は倒立じゃなかったかというと、RS-1のような構造はねじれ剛性を高めることが難しかったようです。
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いくら動きがいいと言っても、ねじれちゃダメですわね。

ところが、RS-1では、アッパー(アウター)部分をカーボンにして、なおかつ専用のスルーアクスルハブにすることでねじれを克服したという事です。

なおかつ、わずかな試乗でも体感できたのは、カーボンのアッパー部分の剛性からくる、気持ちのいいダイレクト感でした。まるで、Ninerのカーボンリジットフォークにサス機能が付いたみたいな感じです。
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もっともたわみ応力が加わるであろう、ヘッド直下の付近が柔らかく細い金属で構成されている従来サスと、その部分が太いカーボンで構成されている倒立サスでは、路面凹凸によるたわみ方がだいぶ違うのは、ちょっと感覚的にはわかりづらいかもしれないが、剛体力学的にはこれも自明なことです。

鹿児島県の知事が、「女子に三角関数を教えて何なる」みたいな暴言をはいたらしいですが、マウンテンバイカーは、物理学、生理学、心理学などをしっかり学んでおいた方がいいと思いますね(笑)
by aero_boy | 2015-08-28 17:30 | サスペンション | Trackback | Comments(0)

フレーム使い回し

シーズン真っ盛りだというのに、バイクを組みかえ。SCOTTのカーボンフレームに倒立サスを入れて、息子のバイクに。で、AIR9を自分が使おうにもちょっとフレームが大きすぎると感じ始めた。

じゃ、自分のXCバイクがないじゃん!よし、ここはひとつ久しぶりに新フレームの導入かなとネット検索してみたが、いまいち欲しくなるフレームがない。

以前から、ファットバイク
(9:ZERO:7)のタイヤの外径って、ほとんど29erの外径と同じであることには気づいていた。じゃあ、そのまま29ホイールとタイヤをはかしたらどうなるのかな? フロントには29用のサスペンションフォークをつければ29erバイクとなんら変わりはないが、もちろん、リアはファットタイヤ用に設計されているので、29タイヤをつければ、無駄にクリアランスが広がるのは承知の上。

ものは試しということで。見た目と乗った感じがよほどへんてこだったら止めよう。ということで作ってみました。
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あまり違和感感じない(笑)

ポイントは、リアエンドが右に17.5mmオフセットしているということ。すべてのファットバイクフレームがこうなっているのかどうかは知らないが、9:ZERO:7 はチェーンラインとタイヤが干渉しないように、このようなフレーム設計になっているようだ。

ということは、リアホイールはこのオフセットに対応して専用のものが必要ということになる。既存のアメリカンクラシックHUB+CRESTのホイールをバラして、手組。

スポーク長さを左右とも294mmそのままでも、なんとか17.5mmの逆おちょこを作れるかなとおもったが、さすがに無理でした。

フリーボディー(FB)側292mm、ディスクブレーキ側294mmで、FB側をほぼニップルの限界まで締めあげて、なんとか17.5mmのオフセットに対応。

逆に言うと、普通のHUBでつくれる逆おちょこの限界が17.5mm程度ということなのかもしれません。
by aero_boy | 2015-08-27 15:51 | FATバイク | Trackback | Comments(0)
 日曜日は、厚真の里山でMTB耐久レースに参加してきました。

 このレースは札幌グリーンライオンズクラブの主催で行われていて、今年で3回目です。他のレースと少し違っていて、開会式で、会場を提供して頂いている本田農場さんから里山講話があります。

 昨年は、人間が1日に食べるお米の量がに一坪に対応しているとか、一石が、一人の人間のための一年分の米の量に対応しているなど、ふだんあまり気にしない面白いお話を教えて頂きました。ことしも同じお話をされるのかなと思いきや、里山と農家の暮らしを通じてピカピカの酸素のはなしを聞かせて頂きました。

 ことしは詳細を聞き漏らすまいと動画撮影したものから、文字に起こしてみました。お話の内容をインターネット上で紹介することも、快く承諾していただけましたので、ここに全文を掲載します。

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山はだれのものでもない
 「家の近くに薪の山があると、冬は安心して農家は生活できますよね。ここに見えている山は、だいたい私の所有地ではあります。山は、だれのものでもない。まあ、うちの所有地と言えば所有地なんですけどね。私が持ってあの世に行けるわけでないですしね。ずっと先代から引き継いで、次の、またここで農業をやる息子がこの山を手入れしながら生活のいろいろな助けになると思います」

田んぼと山がセットになって
 「厚真というところは、そんなに石狩平野みたいに広々してない。みんな近くに山があります。みんな昔は水田農家。どこも田んぼがありますね。
田んぼと山がセットになってみんな農家の人は暮らしてきた。この田んぼだけでなく山があるという事は、すごく厚真の農家の生活を豊かにしてきたらしいんです。
たとえば、石狩平野の真ん中で冬に薪をとるいったら、どっか遠くまで行って木を買ってくるか準備しなきゃいけない。厚真の農家はすぐ裏に山があるから、簡単に冬の薪が準備できたんです」

 「今は農業もほとんど乾燥機とかいろんな機械がありますが、昔は全部手で刈って木に掛けて乾燥させたんです。はさぎに掛けて乾燥させたんです。むかし、石狩の農家は、はさぎを遠くまで借りに行かなくちゃならなかったんです。ところが、厚真の農家は裏山に適当な木があったので、木を切り出してきて、はさぎを作った。山があるおかげで、お金がかからずに豊かになって来たんです」

手入れしている間にできたみち
 「今はもう、みんな生活のスタイルも変わって、灯油の暖房もあって機械で乾燥もさせますから昔の人ほど山に入らなくなりましたね。でも、わたしは先代から山を預かって、長年手入れしてきましたが、いまでも間伐に、冬になると毎日の様に山に行きます。切った木は、まず薪にしますね」

 「薪がちょっともったいないと思ったら炭を焼きます。コースで走ったとき炭焼き釜がちらっと見えると思います。自転車でコース走る人はもう分かっていると思いますが、林の中を走るのは気持ちがいいでしょ。これは皆さんのために自転車のコースとして作ったものではありません、私が、毎日毎日山に軽トラなんかで入って、木を切り出したりしているあいだにああいう道ができたわけなんです」

 「どこにでも樹木で覆われた景色はありますが、里山という言葉をこういう機会に、自転車で走りながら、これが里山なんだということをすこし思い出してほしい」

山の酸素は出来たてのぴかぴか
 「とにかく山の中に入れば、樹木の葉っぱというのは、ご存知のとおり、酸素をどんどん出してるんです。炭酸ガスを吸って。人間は自転車で走ると、はあはあいって炭酸ガスを吐き出して酸素を吸っているわけですが、山の木の葉っぱはまったく逆で、たえず炭酸ガスを吸って酸素を出しているんです。皆さんが山の中で自転車こいで、はあはあいって炭酸ガスを出すと、山の樹木の栄養になっているんです」

 「山の酸素はできたてのピカピカの酸素ばっかりです。ピカピカの汚れのない酸素を精一杯吸って、走ってください」

 「わたしは田んぼを作って山の手入れをしてますけど、やっぱり、だれかかれかがやらなきゃならない仕事です。皆様方も、田んぼや山をみながら、こういうところで、田舎のおじさんが暮らしているんだということ、そして里山という言葉をちょっと頭のなかにいれて帰っていただきたいと思います」
by aero_boy | 2015-08-03 18:22 | レースを楽しむ | Trackback | Comments(0)

MTBどっぷりな日々を気ままに綴ります


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