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ふたを開けてみると

あっというまに、高速列車が形成されました。
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(Ishiiさん、写真ありがとうございます)
若武者らしい飛び出しかなと思いましたが、3ライダーが競り合うように脚を緩めないままトップ集団になりました。

あとから聞いてみると、登りが速い者、平坦でグイグイ前に出る者、そしてシングルトラックが速い者と3者三様で、お互いに前になったり、うしろになったりしたようです。
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が、決定的にひとりで抜け出すほどに力の差がなかったということでしょうね。

それでも一番長く先頭を走ったのは、KFくんでしたね。
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こういう展開になり、完全に3人の闘いになってしまうと、後ろをあまり気にしなくなって、牽制や駆け引きがはじまってしまうかもしれない。それもレースとしては面白いかもしれないけれど、この日の3人にはそんな気配はなく、とても気持ちのいい闘いでしたね。

みている方も、応援と言うよりは3人の舞台に引きこまれてしまった。

全部でコースを10周もするのだが、最終周回の長い登りで、満を持してアキラが渾身のアタック。重いギアで踏み込んでいくというより、ギアはそのままで180mmの長いクランクをブンブン回して後続をそのまま置き去りにして行く姿には、まだそんな力が残っていたのかと驚く。

それでもこの坂を登り切った時点では2位との差は10秒もなかった。ミスなく行けばそのままゴールまで逃げ切れる。そう思って、がむしゃらに差を広げようとしている後ろ姿に「冷静に行け」と大声を掛けたが、聞こえていたのかどうか。

奥のシングルトラックを出てきた時には30秒以上の差になっていた。これで勝てたかと思った瞬間、

落車!!!

周回遅れの選手と接触してしまったようです。大事にいたらず順位をキープしたまま
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最後の小さな登りへ。そりゃ後ろがきになるわな〜(笑)

フィードも「アキラ落車したのに、なんで先頭?」って大混乱でした(笑)

後から考えてみると、もっと冷静にラインを選んでいれば、周回遅れライダーと接触することもなかったとも言えるが、がむしゃらに攻めの走りだったからこそ、落車しても逆転されないぐらいのギャプを作れていたわけで、これが正解なのでしょうね。

アタックのポイントも、短い登りや平坦では差がつけられないし、ましてシングルトラックも難しいとなると、あそこしかなかったのかも。

激しい走りの中で、思ったよりも冷静に考えたレース運びができていたのかもしれない。順位以上に収穫の多いレースでした。

このような舞台、北海道選手権の久々の復活にご尽力頂いたすべての皆様に感謝しなくてはなりません。
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なによりも、全力で真剣な走りをみせてくれたJunior 3ライダーに感謝ですね。

by aero_boy | 2015-06-03 21:30 | レースを楽しむ